いよいよ第2代目の社長として、私が就任することになりました。そういう時代だったと言ってしまえば、それだけの事です。
金融機関は当然のことながら会社に入っている私が、後継者となることとしていたようです。
私も、いつの日にか、父の後を継ぐことを念頭に置いて入社したはずでした。時代は、バブル崩壊の真っ只中、何をしたらいいのかさっぱりわかりませんでした。
そこで悩み抜いて考えたのは、以前にも書きましたように、どのような形に会社があったとしても、誰にも迷惑をかけない姿にしなければならないと決めました。
中小企業大学校、瀬戸校で経営管理者養成コースを受講しました。そこでの中小企業診断士 鬼頭義朗先生に助けていただきました。
商売と経営とは別のものであることをしりました。経営こそが瀬戸大同の存在の意味を追求することであります。
経営する意味は、ここで働く人、全てを幸せにすることであり、同時に、この組織に関わる多くの関係者に満足を与える事です。しかし、関係者の中で、ただ1つ、私たちにこの組織を運営する資金を与えてくれるのがお客様です。
では、お客様は私たちになぜ利益を与えてくれるのでしょう。お客様に満足や感動を与え、私たちと取引を続けることで、利益を得ていただくことが期待できるからです。
そして、商売は、このお客様は私たちが提供するサービス満足をしたときに初めて購入と言う形で利益をもたらしていただけるのです。
利益があって、初めて私たちの活動は維持できていくのです。この活動が商売です。
このことがわかっても、実行するのはとても難しいことです。私は26年間社長と言う立場で、このことに日々悩みながら過ごしてきたのです。
今回はここまでです。次回からは、様々な私の体験を述べていこうと思います。